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全力日和

俳優 窪田正孝さんに前のめり

Nのために から1年

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【ネタバレが前提の文章です。未見の方はご注意ください】
 
『Nのために』がスタートして、ちょうど1年経ったんですねぇ〜。10月はこのドラマが始まった月。そして初めて窪田くんの舞台を観に行ったのも10月でした。なにかと思い出深いです。
 
今日も、なんとなくのメモリアル気分で第二話を見返していたのですが、料亭さざなみが火を出す直前のこのシーン(写真)。改めて思うと、ここはいわゆる「ミスリード」だったんですね。実際はオイル缶を捨てに行ってた訳ですが、心の整理も兼ねて、あと〝足がつかない〟ようにという思惑もあったのかもしれません。少し家から離れた場所まで向かった慎司が、帰り道で家が燃えてるのを目撃する…これが真相でした。
 
捨てに行く前に背中越しに悩んでいるようなショットが挟まれるため、オンエア当時はすっごい追い詰められてる成瀬くんが刷り込まれてたんですが、希美の「大事な場所を自分だけのものにしたい」気持ちに寄り添うことはしても、実際の行動に移す(火をつける)ことはしなかったんだな…。彼は一貫して、強い人だったんだな…そんなふうに感じました。丸々1年かかってなに発見しとるんじゃ!(笑)でも、そういう思いつきがまたこれ、楽しいのよ。
 
同じく第二話で、高松でお買い物三昧してきた希美の母・早苗のクレジットカードを、希美がとりあげてコンロの火で焼いてしまうシーンがありましたが、ドラマの冒頭から早苗さんの「何かに依存していないと生きていけない」感じ、本当にリアルで炸裂してましたよね。ここで希美がカードを取り上げなかったら、確実に人生終わってましたよ。早苗はこの後に次の夫となる池薗さんと出会い幸せを掴むわけで…咄嗟にとった希美のこの行動が、15年後に母親との再会へと繋がり彼女自身の人生に還元されていく。人と人の繋がりに、人が関わり、そこからまた人へ恵みが与えられる…運命の不思議とでもいうのでしょうか、味わい噛み締めてしまいました(^^:)
 
いま思うと、あそこでカードにハサミを入れるとか、叩き割るとかしないで「燃やした」っていうのは、「大事なものが〝燃やされる〟」という瞬間の描写、そしてそこからの再生ということで、後々のこと(さざなみの火事や、多分西崎さんのとこの火事も)とも一貫性を持たせてたんでしょうね。徹底してるなあ〜。
 
キラキラした輝きと鉛のような鈍い光沢。このドラマは、それを併せ持つ魅力があると思ってます。1年経っても色褪せない『Nのために』。10月はこれからも特別な感慨に浸る月になりそうです。