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全力日和

俳優 窪田正孝さんに前のめり

アルジャーノンに花束を 総評

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終わった…終わりましたね、アルジャーノン。「ほぉ…最終回、台詞がなかなかいいな」とか「山下さん、いい表情しているな」などと途中まで思いながら観てたので、フィナーレに向かうたたみかけがもの凄くてビックリ(^^;)一応着地はしたといえるのかな…しかし、なんだかモヤモヤしています(笑)
 
着地、という言い方をしましたけど、終わり方で作品全部の印象がこんなにも変わってしまうんですね。勝手に想像するこちらが悪いんですが、私の中ではこれまでの作りから、純粋に愛を求めておりこうになる手術を受けた咲人が知能と一緒に人の残酷さも知り、その無垢さゆえに儚くも壊れていってしまう…みたいなのを想像していたので、ラストの12分間はただただ唖然(゜ロ゜; 主人公だけでなく、檜山柳川も彼女とお別れしちゃうし。しかも、まぁこれは脇役だから致し方ないけど、別れを決めるまでの布石が何もないので、なんていうか「ハイおとぎ話はお終い、解散!」みたいな、魔法が解けた人たちみたいになっちゃって(苦笑)これは竹部社長についても言えることですね。なんじゃらほい。
 
結局、話のテーマはどこにあったのか。サクが書き残した「たいとうのともだち」のホントの意味も、私には最後までよく分からなかったな〜。いいエッセンスを沢山持っている、含みの多いドラマだと思っていたので、ちょっと…ホントになんていうか残念。残念というしかないですね…。
 
あと、最後まで観たから言えることだけど、いまにして思えばエピソードの割り振りというか、配分がアンバランスでそこも“残らない”要因かと。檜山柳川の家族エピも、以前触れたように六話で回収されるのならば、前半あれほどのボリュームは要らなかったのでは。あれがどうなるのかって、最後まで気になってた視聴者もいると思う。このドラマ、多かれ少なかれすべてのキャストにそれが当てはまる気がして、余計に「一体なんだったんだ」感が募ってしまう。友情がテーマのひとつということでしたが、以前と同じになってしまったサクと「今度は」こう付き合っていくんだ、という成長要素も少し見せてほしかったです…。(最後に“釣れたー”ってのが出てきてちょっとカチンときてしまいました (-_-;))
 
引きが弱かったのはヒロインも一緒。どうしてもストーリーに引っ張られる形で恋愛をせざるを得ない感じになってしまいました。私はこのお話、登場人物が多すぎるとは思ってないんだけど、蜂須賀先生と遥香は足して一人にしちゃってもよかったかもって中盤以降は思ってました。結局遥香は〝科学者〟ではないので、サクの退行が始まっても指をくわえて見てるしかできないんだよね。愛してるからこそ必死にあがく様が、彼女が天才科学者ならよりリアルに伝わり説得力が生まれた気がします。 
 
最後窪田さんについて。色んな作品を観てきて、正直好きな役もそうでもないなーってのもあります。物足りないって思ったこともありました。けど、今回はちょっとそのどれとも違う足りない気持ち、というのを感じています。それは多分〝俳優の世界〟の中における窪田さんの位置、回りくどい言い方だな、要するに「ステイタス」が、自分の中でこのところ確実に高まってきていて、ドラマの中での役割とそれが合わないというか…役に優劣は無いスタンスは持っていますが率直に言って「もうこういう役じゃないよね、やってもらうなら」って、ずーっと思いながら観てました。謙虚なご本人はこんなこと微塵も思ってないですが、これを書いているオバチャンはかなり天狗です(笑)キャスティングした方、本当にごめんなさい。
 
でもそれって、画面の中にも現れていたと思うなあ。陽射しの中の彼は客観的に観てもとても綺麗だったと思うし、これまでのどの作品よりも窪田くん〝自身〟にすごくオーラを感じました。そういう意味では、これは転換点といえる作品になったのかもしれません。
 
長文におつきあい頂き有難うございました。このあとも新作が3本控えてますが、これを書かないとなんだか先へ進めないような気がしていたので、つい本音で語ってしまいました。
 
さぁ「THE LAST COP」「永遠のぼくら」そして「デスノート」。どんと来やがれ!!