全力日和

俳優 窪田正孝さんに前のめり

映画 『予告犯』


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TVスポットではかなりきっちり映っているにも関わらず、ものすごく出番が少ないという噂の(笑)『予告犯』、観てきました!出番…どうかな。るろうに剣心よりはありましたよ…って、オイ(ははは自虐)
 
冗談はさておき。事前の予習をほっとんどせずに劇場へ。予告も…一度くらいは観たかなあ〜ってレベル。映画のタイトルから受ける印象とか、宣伝もこう…センセーショナルな感じを前面に出していたので、新聞紙で顔を隠した犯罪者(主人公)が、世の中や警察を翻弄しながら猟奇的殺人を繰り返していく…といったサスペンスの王道みたいな作品だと思ってました。
 
ところがどっこい。【ここから盛大にネタバレです】殺人こそ絡んできますが、実際はまったく違っていて、社会の隙間に落ちてしまった若者同士が小さな夢を叶えるために警察、そして世の中を〝利用する〟お話でした。主人公がやりたかったのは、死んでいった仲間の夢(生き別れた父に会いたい)を代わりに叶えてやる(見つけ出して骨を届ける)こと。映画の中でヒロインの刑事(戸田恵梨香)が「そんな小さなことのために…」と絶句するシーンがありますが、ちっぽけと思われることを、お互いの名前も知らない仲間4人が世の中を煽り、所在のわからない父親のことを警察の捜査の中で明らかにし、ついに目的を達成します。終わり方は実はハッピーエンドではないのですが、微かな爽快感そして仲間を思う気持ち…。観ながら自然と泣いていました(しかも結構派手にw)ヒューマンな部分に訴えつつネタばらしのタイミングが巧みで、最後まで飽きさせない。組み立ての上手な作品でしたね。
 
予告編と本編のテイストが違いすぎる!という声も見かけましたが、時間がたって思うに、それもテーマの一環だったのかと。中村義洋監督の過去作『白ゆき姫殺人事件』でもネットでの無責任な賛同が当事者の事情から大きくかけ離れていく現象が描かれていましたが、今回ゲイツはまさにその有り様を逆手に取った訳で。観客である私達も、ある意味予告で煽られ、そして映画の中で真理を突きつけられた訳です。いや、一本取られた感じですねw
 
さて、窪田さんですが。主人公ゲイツが犯罪の〝予告〟を行うネットカフェの店員、青山役として登場します。直接〝計画〟に関わる人物ではありませんが、警察の手がゲイツに及んでいることを、予告のために店にきた彼に知らせ自ら身代わりを買って出ます。青山もまたゲイツと同じように浮上できないでいる若者で、密かに予告犯に賛同していたのです。
 
身代わりに逃走し捕らえられた青山が、取調室で「小さなことでも、それが誰かのためになるなら、人は動く」という台詞を放つのですが、実はこの台詞が映画を貫くテーマ。これきっかけで女刑事の捜査にヒントが与えられ物語が動き始めます。事件に無関係な人間が言う言葉なんだから、演出的にはもっとサラッとした感じでもよかったかなとは思いますが(^^:)まぁ根幹ともいえる重要な台詞なのでああいう形になったのかもしれませんね。監督も窪田くんの良さをわかってのあの芝居だったと思いたいです。そのくらい印象に残るシーンではありました。
 
印象的といえば。ここの取調室の窪田さんのビジュアルがとんでもなく綺麗で、もう驚きました。心のなかで「容疑者にこの綺麗さ、必要!?」って、全力でツッコミましたもん(笑)件の台詞を喋りだす前、俯き加減に黙っているところからシーンがありますので、映像的にもかなりオイシかった。髪型や痩せ具合から、Nを撮っている辺りかと思われますが、ホントにこのところ、吸い込まれるような美しさには、ただただやられるばかりです。
 
と、いうことで。映画の出来と相まって、満足度の高い作品になった『予告犯』。窪田ファンなら、やはりあの取調室は観ておいて損はないかと思います(^^)
 
ぜひご覧ください!(って…最後なんで宣伝?)笑