全力日和

俳優 窪田正孝さんに前のめり

Nのために 第6話

 
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Nのために。めっちゃ面白いです!今回は気になる役どころについて。

 

まず最初に、原作には居ないオリジナルの役、高野さん(三浦友和さん)。2014年の希美とのシーンの中で「火事に二人が関わっていると疑ったのに、未成年だから追求をためらった」という本心がついに語られます。高野さんは「視聴者視点の代わりになる」役とはじめ聞いていたので、いわゆるストーリーテラーとして、話を牽引するんだと思ってました、設定も刑事だし。ところが実際観てみると、刑事といってもいわゆる「おまわりさん」で、その…大々的に捜査をするわけじゃない。まして現在ではどうも「元駐在さん」ということで、もはや警察の人ではないようだし、罪を暴くというよりは真実を、公ではなく自分の(またはなっちゃんの)ために明らかにする。あの時大事なことに目をつぶってしまった後悔と、その心の痛みにケリをつけたい。その一念で動く。そんな役だと思いました。特に現在を描くパートでは、思いに取り憑かれたあまり「高野さん、若干壊れかかってる?」と静かな鬼気も感じるくらいです。

 

この役に三浦友和さんをあてたのは、大正解だと思いました。高野巡査はさざなみの火事以降、希美と成瀬を追いつめる存在へと変わるのだけど、同時に(特に成瀬には)父性を感じさせる存在でもなければならない。この怖さと優しさの微妙なバランスを出すのに、三浦さんが元々お持ちの好感度がすごく上手く働いてる気がします(笑)同時に高野さんはなっちゃんのことも抱えていますが、それも表には出さずに内側に溜め込んで苦しんでる。本来内向きな人なんだろうな高野さん・・・と、原作にまったく出てこない話なのにものすごく感情移入している自分がいます。 原作上、物語の軸になる事件はスカイローズガーデンのほうですが、「さざなみ焼失」のウェイトが、回を重ねても目減りしない。これは高野さんの動きがあるおかげであり、時折こうして島のつながりを感じさせるシーンを出してきて、観ている側にもしっかり意識させる。やっぱりこの構成力にはひれ伏すばかりです。

 

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 そして、野ばら荘の3人「チームN」の素晴らしさ。とりわけ成瀬を「希美のいちばん大切なN」と信じて疑わない私にとって、脅威にも思える圧倒的な安藤(賀来賢人さん)の魅力!やられています!ゴンドラのシーンは絶対あると思ってたし、原作でも安藤が一番輝くのはここなんですが、いやよかったわー。なんかビフォアアフターみたいな感じで、「これまで支えてくれたのは成瀬。これから導いてくれるのは安藤」という図式に見えるんですよ、まったく違和感無く。西崎さんも「杉下には明るいところに連れていってくれる奴がいいんだ、罪の共有とかじゃなく」なんて言ってるしさー。なんですかその説得力(軽く怒る)笑

 

演じる賀来さんのほうも、派手すぎない存在感がいい。結構緻密に作ってきてますね。ともすると、テンプレなカッコいい男、ありがちな男前に陥りがちなんだけど、燦然と輝く太陽ではなく、どこかにか弱さや自信の無さみたいなものも残してるところ、とても惹かれます。だからそんな安藤が「(広い世界に出ていくことは怖くないかときかれ)全然。どれだけ広いか楽しみ」って言うのもなんか嫌みがないというか・・・。あぁ…とにかく応援したくなっちゃうのよ、安藤ーーーー!そしていわゆる唯一「汚れ」を知らなかったキャラである安藤が、スカイローズガーデンの一件では、なにやら傷を受ける模様・・・。これを踏まえての2014年安藤がこれからどう描かれるのかも、とても楽しみです。

 

とうとう希美に余命宣告が!「一日でも長く相手のそばに居て見守れ」このフラグ、きっちり成瀬が回収してくれるんでしょうか。ホント安藤が眩しすぎてどうしてくれようって感じですが(笑)ここまでのクオリティと「二番手」のクレジットを信じて(?)まだまだ追いかけたいと思います、Nのために。