全力日和

俳優 窪田正孝さんに前のめり

Nのために 第2話

 
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原作既読なんですが、あまりにも濃くて、もう私の中では小説から離れて一人歩きし始めている金曜ドラマ『Nのために』。第二話は事前の触れ込みで大いに私の興味を掻き立てた、希美と成瀬の〝罪の共有〟。純愛に並んでこのドラマを貫く大きなテーマの一つです。 前半は青春の輝きパート。二人の距離も一話のときよりグッと近い感じです。手を繋ぎたいのになかなか希美に触れられない成瀬くん (^^) ここだけ観ると、眩しくて微笑ましいんですけどね。これが後で凄く効いてきます、ボディーブローのように(笑)

 

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そして後半。思い詰めた希美が、父と愛人が住むかつての家に火をつけようとした所を成瀬に止められるシーン。「あなたに私の気持ちはわからない」はこういう時実にテンプレな台詞で、説得力のある返しというものをあまり観たことがないんですが、これに続く成瀬の言葉にはやられました。

 
「解る。燃やしてしまえば…誰にも取られんもんな。大事な場所…自分だけのものに出来るもんな」

 

これまで高校生のハニカミもあって、料亭が無くなることに対し跡を継ぐつもりな感じはあれど、人にはどこかはぐらかすような態度を見せてきた成瀬くん。必死に希美を制止する一方で、ここは「さざなみ」が自分にとってどれだけ大切な場所か。蓋をしてきた感情を初めて露わにした、そんな場面のように、私には見えました。なんという合わせ技!テンプレの「バカなことやめろ」もちっとも嘘臭くない!ハイこの回の涙腺決壊ポイント〜♫

 

 
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で、こちらが第二話のマイ・ベストショット。なんて空っぽな顔するんだろうね、この人。さざなみの焼失は、罪を共有する始まりの出来事ですが、野口夫妻殺人事件と同じ位、謎めいています。どう見ても成瀬がやったっぽいですが、火をつけた決定的な瞬間は出てこなかったし…ミスリードとも取れるんだよな…。全ての謎が明らかになったとき、再びこのシーンに戻ってきたら、また違った思いを味わえるのかもしれません。 ここで流れる、家入レオさんの『Silly』が、またいいですね〜。適当に挿入してないよね、歌。絵的に残りやすいところに音楽を与えて、より心に残るように作ってる気がします。とにかく名場面が多いわ、多すぎる。この話は自分の中でまとまったら別記事にしますね。本当に、あざといまでの演出だわ。

 

楽しいひとときには手を繋げなかった成瀬。燃え盛るさざなみを見ながら、差し出された希美の手を握り返します・・・ここ!?この非常時になってはじめて繋ぐ手って・・・!!切なすぎます。殺人現場での血まみれの手繋ぎといい、これからもこんな時にしか触れ合えないのかこの二人って・・・また泣いてしまいました。

 

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来週はいよいよ「杉下ーーー頑張れーーー」が出てくるのとともに、〝その後の成瀬〟も出てくるんでしょうか。特に32歳の成瀬がいいですね。髪型のせいももちろんあるけど、なにかこう…「あの頃の成瀬くんは、もうどこにもいない」感とでもいうか…とても温度の低い感じがあります。ヤサグレとか荒廃とかいうのとは違う。どこか殺伐としてるとでもいうのかな…。実に魅力的な佇まいでそそられます。 観終わると、ドッと疲れる『Nのために』。ですが、成瀬くんのことはホントにずっと、観ていたいです…。