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全力日和

俳優 窪田正孝さんに前のめり

Nのために 第1話 ①

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いいドラマ、いい脚本いい演出。定義は色々あれど「説明なしでも色んなことがわかる」っていうのがひとつあるんじゃないかなと。相変わらずお芝居には詳しくないですが、最近そんな風に思うようになりました。金曜ドラマ『Nのために』の初回。細かい説明なしに、全てのキャラが手に取るようにわかる良質のドラマ、期待に違わぬ出来栄えで大満足です。
 
成瀬くんは後で言及しますが、なんと言っても榮倉奈々さん劇場!素晴らしかった!突然奪われた幸せな生活。ズタズタになるプライド。周囲の豹変。自分一人が強くいないと、何もかも壊れてしまいそうな切迫感。食べ物恵んでもらうくだりとか、もう「なんて酷いこと思いつくんだ、湊かなえ!」って感じで(笑)最低なんだけど妙にあるあるの雰囲気たっぷりの光石父、もっとヒステリックに描かれるかと思っていた山本未来さんの抑えめの狂気。すべてが希美のリアリティに繋がっているような気がしました。
 
ちょっと個人的な話になって申し訳ないのですが、私も希美の年齢の頃、家の雰囲気あまり良くなかったんですよね…思い出しちゃった。高校生って、その場の空気とか、関係ないよって引いて見てるようなフリしながら、その実大人のことすっごい観察してて。当然嫌な面もいっぱい見えちゃう。私も17ぐらいから先は家を出たくて仕方なかったなァ…。アタマは大人なのに「生活力」の無さは子供という…高校生の立場で希美は必死に耐えるしかなかった。そういう無力感が痛いほど伝わりました。泣けたよ〜。
 
だから余計にたった一人、普通に接してくれる成瀬との時間がそれはもうキラキラしてて。成瀬(この段階では)何かしてくれるわけじゃないし、なんていうか…普通に会話して将棋教えてくれて買い出しに付き合ってくれるだけ(笑)「おばさん、いつもああなん?」とは言うけど、押し付けがましい助言なんて絶対しない。でも、それがいい。成瀬と他愛ないこと話してるだけで、刹那辛い現実から目を背けられるから。一番キッついシーンで届いた成瀬からのメール。あそこで涙腺決壊しました。なんという「心の拠り所」感!!たぶんですけど、この先もこの二人「肝心なことは言わない」でどんどん進むんじゃないでしょうか。そして「言わない」のに「伝わる」とは何事かーーー!!と悶える自分が容易に想像できるよ・・・。
 
 
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ちょっと長くなったので、窪田くんの役作りについては記事を分けることにします(笑)これはこの回で一番お気に入りのビジュアル。壁からひょこっと頭を出す仕草、本当に高校生みたいだった!ご本人どこまで計算してやってるのか分からないけど、こんなところも何かひと味もふた味も違うのが、彼の芝居です。久しぶりだあ~こんな感覚! 過去と現在が、頻繁に交錯するストーリー構成にもわくわくしましたし、キャストもいい!小出さんも原作の西崎にぴったりの役作りで恐れ入りました。さらに次週から本格的に出演する賀来賢人さんにも超期待です。