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全力日和

俳優 窪田正孝さんに前のめり

『Nのために』を 読んでみた

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10月からの新ドラマ。窪田さんまさかの(まさか言うな)二番手!花アンやSTよりもぐぐっとシリアスな作風の、犯罪が絡むラブストーリーということで私的に期待が高まっています。原作お読みじゃない方で、でもちょっとイメージ作っときたいな〜という人向け(?)さくっと原作の印象をまとめました。ドラマでは基本設定含め大胆に変わる可能性もありますけどね(^^;; オンエア前の妄想用にどうぞ(笑)
まず、基本となる時間軸は3つ。現在(32歳)と10年前(22歳)、そしてヒロインの高校生時代です。物語が始まるきっかけの殺人事件が10年前で、ドラマもおそらくここからのスタートになるでしょう。公式のあらすじにもありますが、小出恵介さん演じるヒロインの隣人、西崎がはじめ犯人として逮捕されますが、これはいわゆる計画殺人ではなく、登場人物全員(イニシャルは全てN)のいわばボタンの掛け違えみたいなものから起こった偶発的事件なんですね。西崎は甘んじて罰を引き受け、その場に居合わせたキャラクターそれぞれが秘密裏に「罪を共有」する格好になります。
何故そうする必要があったのか。登場人物の生い立ちや心の内側を描くことによって、事件は各人がその人にとっての「N」のために動いた結果だったことが浮き彫りになります。この「何故」を説明するために必要なのが高校生時代のエピソードと、ヒロインとその他の人物の出会いが描かれる、事件前半年ぐらいの期間なんですが、各々の「Nのために」に至った経緯がなかなかにディープで切ないです。映像的にキワドイものも含まれるんですが…どの辺までやるのでしょうね。
湊かなえさんの作風なんでしょうか、全体的に小説はかなり淡々としていて、それゆえに、読みながら立ち止まって登場人物に思いを馳せるような時間が何度かありました。私個人の思いとしてはこのドラマ、ミステリーではありますが、事件の謎解き云々ではなく、文字通り「Nのために」の中身をどう掘り下げるか、そこにいかに寄り添えるかでドラマの奥行きが決まってくるような気がしています。
そして気になる窪田さんの出番。実を言うと、彼が演じる成瀬慎司というキャラクターは、決して軽い存在ではないのですが、原作に頻繁に出てくる人物ではないのです。成瀬は確実にヒロインにとって〝一番大切な人〟ですが、原作を読み終えても全てつまびらかになった印象は薄く、少々ミステリアスでもあります。感心するのは、それについて描写不足という感じを与えず、湊さんがわざと余白を持たせているというか「これは〝敢えて〟の味付けなんだ」と、こちらが受け取れる上手さ。ドラマがたまらなく待ち通しい要素の一つでもあります。
勢いドラマでは、この余白部分がキャラクターの心情も交えて具体的に、そして視覚的効果も加わり、より鮮やかに描かれるに違いありません。いま現在期待がはち切れそうで非常にアブナイ感じなんですが(笑)まぁ…もぅ止められないからいっか…(^^;;
湊かなえ作品で小説も映像も消化してるのは、恥ずかしながら私「告白」だけなんですが、告白もライトな感覚の文章の上に、映像の良さがうまい具合に乗っかって、見事に一つの世界を醸し出していました。他の小説は未読なんですが、多数の実写化作品を持つ湊先生の良さは、こういうところにあるのかもしれませんね。
さくっとと言いながら、長々語ってしまいましたね。とにかく「Nのために」。ドラマ班としては、改変を加えやすい自由度の高い原作と言っていいと思います。とはいえ、主演の榮倉さんに他メインの小出さん賀来さんも原作のイメージにピッタリで、元々ある世界観にもスッと入っていけそうです。
そして!我らが窪田さんが何を期待されてキャスティングされたのか、色々補い甲斐がある役だけに、彼がどう咀嚼してこれから撮影に臨むのか、楽しみで仕方ありません。
最後に小ネタ。この話、登場人物がお互いを名字呼び捨てで呼び合います。最近あんまりない設定で新鮮でした(だけどヒロイン希美は成瀬だけ「成瀬くん」って呼ぶんだよね、そこもまたツボw)あと、原作では希美と成瀬は完全にプラトニックですが、そこはどうなんでしょう、ちょっとは変えてくるのかな…ねぇ…ホラ…金10だし…(下衆の極みか!)笑