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全力日和

俳優 窪田正孝さんに前のめり

【過去作探訪】走馬灯株式会社 第1話

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今月再放送のもう1本。こちらも2012年に放送された『走馬灯株式会社』いかにも深夜枠らしい、ホラーテイストの1話完結型ドラマです。

窪田くんは初回のゲストで、このエピソードの主人公「関 隆広」。○○のエピソード、という意味合いで各回のサブタイトルにも人物の名前が付けられています。

恋人を伴い帰省した隆広は、ふらりと訪れた不思議な場所「走馬灯株式会社」で自分の一生が記録されたというDVDを観ることになります。そこにあったのは大切な母の罪深い姿。女手ひとつで自分を育ててくれたと思っていたのに、その人は自分の出自を大きく狂わせた人でもあったのです…という展開。

最初は、母親に自分の彼女を初めて会わせる隆広のはしゃぎっぷりが可愛いです。後追いで観てるので先入観あるうえで言いますが、自然とお母さんっ子ってのがよく伝わる息子っぷりでした ^^ このパートではまだ視聴者も何が起こるかわかってませんから結構ほのぼのと観てしまいます。

しかし、仏壇に備えられた誰の者かわからない紙人形、自分の生まれた時の写真が無い件、納屋にまつわる漠然とした嫌な記憶…。駆り立てられるように再度会社を訪れた隆広は、DVDの続きを観て決定的な瞬間を目撃してしまいます。この作品の一番の見所かと思われる、この2度目のDVD視聴の芝居。画面には窪田くんひとり。観ている私もひとり。場面は部屋の中から転換せずBGMも無し。すごく張りつめた空気が伝わってきて、なんでしょう、カメラテスト込みのオーディションを観ているかのような感覚がありました。セリフらしいセリフは無く、ひたすら窪田くんの驚愕&怯え&絶望演技を堪能するパートですが、観ているこちらもすごく集中を要するというか…ひきこまれるものがありました。

水をイッキ飲みして吐きそうになるとこ(すごく好きなんですけど)コレ、1テイクでオッケーだったんでしょうか。とにかく、母 広子の凶行のシーンから先、真実を知って隆広がむせび泣くまでの時間は、なにかとても「上質感」があって好きです。初見はずいぶん前でオンデマンドだったんですけど、当時は「上手いなあ、上手いなあ」言いながら何度も観ていた記憶があります。

それにしても、横山めぐみさんはこういうの演らせたらホンッとにお上手ですね。最後に息子と対峙してのアルカイックスマイル…怖すぎでした(苦笑)この微笑の後で画面は冒頭のシーンへ戻り、哀しい結末を迎えることになります。なんでびしゃびしゃなんだろう……う〜〜〜考えたくないです(>_<)