全力日和

俳優 窪田正孝さんに前のめり

千代ちゃんが居てくれた

明日はいよいよ、舞台の初日なわけですが…

私にとっての初日は10日(木)でございまして…。なにかしていないと落ち着かないやあ ^^;

だからという訳ではないけど、思い出しつつダコタの感想をもう少し書きたいと思います。こっちは ネタバレバージョン です。映画をご覧になる前の方はスルーして頂ければ…。申し訳ありません。

では、いきまーす!

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今回の「飛べ!ダコタ」。ある意味「窪田感」がなくて、本当に窪田君が上手い具合に映画の中にはまり込んで「作品の一部」に見事なってる。という趣旨のことを前回の記事に書いたら「私もそう思った」という方が、他にもいらっしゃいました。埋没しかねない群像劇でしっかり存在感をアピールできて、こういう一人ぼっちのシーンばかりの作品で、存在を周りに同化させてしまえる窪田君。いやはや、なんとも興味深い。

それともうひとつ思ったのですが、かなりのどん底にいる木村健一君、最終的にはほんの少しの勇気を持って新しい未来へ一歩踏み出すわけですが、窪田君お得意の「成長ストーリー」ではないのがちょっと新しいかと。

窪田君がこれまで演じた役って、割ときっかけエピソードから自分自身の力で変貌を遂げていった…というイメージなんです私。でも今回は彼自身というよりも、比嘉さん演じる「千代ちゃん」の力が大きい。結局「戦争が産んだお化け(確かご本人がそう雑誌で語っていたので)」のままどうやっても現状打破できない健一は、一度そのお化けを殺してしまわないと前を向けなかったんですよね。

で、そのお化けにとどめを刺したのが、「あの兵隊さんが健一さんだったらいいのに」の台詞と高台から見つめる千代ちゃんの眼差し!佐渡の誉れとうたわれた健一はもう居ないけど、そうじゃない彼だって生きてていいんだし、やり直せるんだってことが、実に自然に胸に沁みてきました。映画の冒頭で「ここに居るといいことがある」と言った意味、これだったんですね〜素晴らしい仕掛けでした!

千代ちゃんは、素直で明るいといった点以外に特に目立った特徴のないキャラですが、でもその素朴さが中盤あたりからなんだかとても愛おしくなってしまった私。終盤のこのシーンで遂に感情移入MAX!相当泣きましたよ(ひとりで観に行ってよかった)

比嘉さん…実は主演された朝ドラが、私の中で評価が低く「なんとなく顔が綺麗な女優さん」というイメージしかなかったのですが、この役は彼女の「狙いのない」感じが上手く千代ちゃんの性格にもマッチしていたのではないでしょうか。

とはいえ素朴ばっかりでもなくて、ちょっとイギリス兵と仲良くしてみたり、健一さんのことは自分で決める、とか、男についていくばっかりじゃないのよ!みたいな部分も垣間見せていた千代ちゃん。厳しい自然を頂く佐渡の女性らしいな、と感じました。

実は窪田君の健一があまりにどん底なので、観ながらちょっと不安でした、救いはあるのかと。なのでラストは本当に安堵したというか…二人の未来に想いを馳せることに、また心があったまる気がしました。

以上 窪田くんの…というよりは比嘉さんの役の話になっちゃいました。すいません。 ^^;

今宵はこれにて…。