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全力日和

俳優 窪田正孝さんに前のめり

淋しい狩人 感想つづき

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まだまだ観てます「淋しい狩人」。台所にまで持ち込んで観てるので、炊事が進まないったら!(呆)元々このジャンルが好きなこともありますが…いやぁしばらくリピート熱が冷めそうにないです。

ところで、後追いになりましたが原作も読んでみました。50頁くらいの短編なのであっさりと読了。

登場人物の設定や、明子の父が長い失踪の後見つかる、などのエピソードはドラマと同じでしたが、他は随分違いました。かなりドラマ用に再構成しているんですね。野呂優人に関する描写は完全にオリジナル。警官の父も親友の笠松も出てきません。というか、原作の犯人には名前すらついてないんだよね…(^^;; それから〝傍観者〟に関する話や、イワさんの息子が亡くなってる設定、さらには野呂くんの悲しい過去もドラマだけのものでした。

宮部さんの小説の中の犯人だと、一応思想は持っているものの、単なる模倣犯的な扱いに留まっています。ですが皆さんもご覧になった通り、ドラマの犯人 野呂優人は 残虐性はあるけど知的で、でも狡猾にはなりきれない純粋な面もある。緻密な殺人が出来るのに、どこか幼くて未熟…非常に多面的な役柄に、窪田くん仕上げて来たなという印象を持ちました。

で、いつもいつも感心するのが、この的確な分析に対して表現がドンピシャで呼応するところ。頼り無げな声はクライマックスで張りつめたものが決壊するように悲痛な叫びに変わるし、空に向けて発砲するシーンでは、間違いなく初めて銃を撃った人の動きするし(ココ凄かった!)、バスを止めたのは(私の解釈だと)そこで自分の人生の幕引きをするためで、完全に〝そういう〟顔して乗り込んでいってるし…なんかもう溜息しかでません…ハイ。

image.jpg 残虐オンリーではない犯人像をもっ

 と際立たせるために、できることな

 ら殺害後の表情を捉えた回想シーン

 が欲しかったですねえ。あのフード

 の中…哀しい顔してたに違いないと

 思うと悶絶します(^^;;

でもそれも贅沢だって分かってます。2時間ドラマの犯人は主役にはなりえませんから(苦笑)そこまで描いてもらえなくて当然です。それもこれも、窪田くんの出来が素晴らし過ぎるからなんだよ!欲が出てしまうではないか!!

ひとつ前の記事にも書きましたが、犯人ネタバレのあのシーンには「他のアクターと絶対的に違う要素」すなわち、私が一番彼の魅力だと感じる部分が詰まっているように思うんです。なんというか…過去作を漁りたくなる衝動を強く呼び覚ますチカラを持ったお芝居というか…。

窪田正孝をまったく知らないうちの母にもこのドラマは強く勧めてみよう。なんか最近韓流ものばかりを観ていて興味を持ってくれるか、若干心配だが…。ま、サイアクこのバスのシーンだけ観てもらってもいいもんね、短いし!(笑)